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白黒じゃなくてグレーの濃淡。

  • 執筆者の写真: sa a
    sa a
  • 6月26日
  • 読了時間: 3分

ずっと前から心の中にあったもやもやが、ようやく腑に落ちて、「まあ、そんなもんよね」って、やさしく笑えるようなりました。そんな話を、少しだけ書いてみようと思います。



昔からよく「真面目すぎるね」「完璧主義っぽいよね」「正義感、強いね」と言われてきました。その言葉に、チクチクと傷つけられた気持ちを抱えていた私が見ていた世界は、白か黒か。0か100か。そんなふうに、はっきり決められるものばかりの世界でした。


当時の私は、それが間違っているなんて思いもしませんでした。特に中学生のころは、毎日を生きるのに必死で、「こうじゃなきゃ」って思い込むことで、自分の心を守っていたのかもしれません。



でも、大人になってからいろんな経験をして、楽しいことも、つらいこともあって、たくさんの人と出会って、少しずつ、考え方も変わってきました。

最近、ふとしたときに思います。何かの判断をするとき、つい「白か黒か」で決めつけようとしていたなあ、と。でも実際には、はっきり白いものも、真っ黒なものも、この世界にはそんなに多くないのかもしれません。むしろ、その間に広がっている“グレーの濃淡”こそが、私たちの生きているリアルな世界なんだと思うようになりました。



とはいえ、「グレーの濃淡」って、言葉にするのがなかなか難しい。

グレーな状態って、ときに「あいまい」「わかりにくい」と受け取られて、説明するのも面倒になって、つい「これは白ってことで」「こっちは黒かな」と単純化してしまいがちだと思います。

でも本当は、その間にある、まだ名前のついていない感情や立場が、ちゃんとあるし、それを見過ごすことはできないんだと思います。


子どもたちや保護者の方と関わる中で、私は何度も言葉にならない違和感や、うまく説明できない気持ちに出会ってきました。「その子にとっての正解」も、「いまのその人にとってのベスト」も、そんなに簡単に白黒つけられるものじゃない。

だから私は、グレーな部分を置き去りにしないでいたいです。一緒に眺めたり、考えたり、ときにはただ、そっとそこに「いる」こともいいのかもしれません。


たとえば「休む」ということも、それが「逃げ」になるときもあれば、「選択」や「再出発」になるときもあります。そのときの背景や気持ち、言葉にならない何かによって、意味も、見え方も、まったく違ってくるのかなと。

グレーには、濃い日もあれば、うすい日もある。見る角度によっても、同じものがまったく違って見えたりする。関係性や距離感でも、感じ方は変わってくる。

だから私は、 “タテ”でも“ヨコ”でもなく、 “ナナメ”から見守れる人でいたいそんなふうに思っています。



数年前、「人の心はグレーの濃淡だよね」と聞いたとき、そのときは、なんとなくわかったような気になっていました。でも今年に入って、ようやくその意味を体感として受け取れるようになった気がしています。

諦めとか、無理やり理解したとか、そういうことではなくて、白黒しかなかった頃の自分を、やっと受け入れられたからこそ、今はこうして笑って、「うん、そうだよね」って言えるようになりました。


正直、昔の自分が嫌でたまらない時期もありました。今でもふと「あの頃の自分いやだな」と思うこともあります。でも、それすらも含めて、この感情のグラデーションこそが“深み”なんだと思えるようになりました。



まわりの人に向けているやさしさを、ちゃんと自分にも向けてあげられる人でいたいです。



今日も読んでくださって、ありがとうございました🌸

 
 
 

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